誰もいない商館に独り ただ座っていた
今までの航海の道のりと これからの航海を考えながら
ねえ 状況はどうだい?
自分自身に問いかけてみる 答えはない
この長い長い旅の 始まりの日を
今もはっきりと 思い出せるだろうか
この長い長い旅の 進んできた道のりが
正しいものだったと 今も言えるだろうか
街ゆく航海者の足音を 数限りなく聞いてきた
時に僕の足音と重なり 時に僕の元から離れた
離れて行く寂しさなんて すぐに忘れてしまう
どうせまた同じことを 繰り返すんだろうから
どんな夜を過ごしたって 昇る日は同じだから
頭の中で思い描いた地図の 今はどの辺にいるだろうか
コンパスを覗いても 霞んだ目には針が見えない
君の元へ辿り着きたい でももう君はいない
僕の目標は誰? 私の向かう先はどこ?
見失っているけれど まだ見えてるフリをしてみる
ねえ 状況はどうだい?
この空のどこかにいる 君に問いかける
この声は君の元まで 届いているだろうか
心の隅に残っていた 君の温もりさえ忘れてゆく
どこへ行けば 再び思い出せるだろうか
さようなら
手を振り 君の背中を見送ったあの日
僕は今もこの世界で 歩き続けている
不器用だけど これが正しい道だと信じながら
でも 時間はあの日あの場所で止まったまま
僕を置いて 何もかもが遠ざかっていく
僕は気がついた
あの日の出来事は あの日の風は
あの日の水平線は あの日の波は
「思い出」という名の小さな断片なんだ
時間は止まってなんかいない 止めちゃいけなかったんだ
もう一度手を振ろう
君の背中を見送った あの日からもう一度
いま僕がいるのは あの日のあの場所
さぁ行こうか ロストマン
頭の中に描いた地図は 今も鮮明に残っている
ここに出発点の印をつけよう いつだってこの一歩がスタートなんだ
あの日の出発点から頑張って 今日のこの出発点まで航海を続けよう
間違ってはいないけど 間違っていた針路を正すために
そして いつの日か君にまた出会うために
続きを読む »