登檣礼

登檣礼をすべての人に捧ぐ・・・

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とある酒場にて

マスター「・・・どうしたんだい?そんな暗い顔して」
アナゴ「・・・あぁ、ちょっとね」
マスター「なんだい、海賊にでも襲われたって顔してるな」
アナゴ「まぁ、似たようなもんかな」
マスター「話してみなよ。ほれ、これは俺のおごりだ」

そういうとマスターは、一杯のバーボンを差し出した。



マスター「で、何があった?」
アナゴ「ああ。・・・実は知り合いの知り合いが海賊らしいんだよ」
マスター「ほほぉ、それは別に珍しくもない話だな。それで?」
アナゴ「ふとしたきっかけで、そいつの日記を見る機会があったのさ。そいつを読んでたらどうにも腹が立ってね」
マスター「海賊に腹を立てるのはわかるが、それを言ったらアンタの連れのお嬢さんだって、名前に色ついてたじゃないか。それにお嬢さんの先生だって立派な海賊ときたもんだ」
アナゴ「グレっ子のことか。あいつは1回中華狩りをやっただけで、他には手を出してないさ。敵を知るには敵から学べってわけでね。まぁ1回でも行為に及べば立派な海賊なんだけどな」
マスター「まあな、んじゃその先生ってのはどうだ?腹が立つか?」
アナゴ「いや、彼女の先生はなんていうか・・・言い方は変だけど、真面目な海賊っていうのかな。遊び半分で海賊をやってるんじゃなかったんだ」
マスター「ははぁ、なんとなくわかったぞ。つまりだ、遊び半分で海賊行為に及んでいる奴らの不真面目な言動が気に入らないと、そういうわけか」
アナゴ「うーん、言ってしまえばそういうことになるのかな」
マスター「ダメだなぁアンタは、いいか?海賊ってのは所詮海賊なんだ。真面目であろうが不真面目であろうが人間のクズには変わりないんだ。そこんところ理解してないと、いつか痛い目見るぜ」
アナゴ「そうかなぁ。そういうもんなのかなぁ」
マスター「そうさ。それにアンタが真面目だと思ってる海賊も、他の船乗りから見ればそりゃあもう腹の立つ立派な海賊だぜ」
アナゴ「確かに・・・」
マスター「要するに、敵にすると厄介なのが海賊ってわけだ。そこで俺に名案がある。グレちゃんを海賊の仲間にしてだな、アンタの知り合いってことを知らせておく。それでアンタの危険を軽減するってのはどうだ?」
アナゴ「バカ言うな。うちじゃ身内に海賊置いとけないし、そもそも知り合いになるなら直接俺でもいいじゃないか」
マスター「うはははっ、冗談だよ冗談。でもな、グレちゃんを海賊にしろって言ってるわけじゃないぜ。海賊の仲間にしろって言ってるんだよ。例えばそうだなぁ、アテネの海賊商会に入れてみるとか」
アナゴ「ああ、あそこは前に誘われたよ。でも入会してほしいのは海賊なんだとさ」
マスター「・・・おいおい、アンタすでにそんなこと聞いてたのか」
アナゴ「いや、たまたま皇帝海賊さんに誘われたときに話をしただけさ。ちゃんとした海賊を育てたいって言ってたな」
マスター「出た、それじゃまるでアンタの言う真面目な海賊ってやつだな。アンタ、その海賊のこと真面目だなぁとか思ってんだろ?」
アナゴ「その一件だけで判断してるわけじゃないけどな。彼はその・・・会話が成り立つ人間だったさ」
マスター「やれやれ、そんな事言ってるとカリブで狩られて泣きを見るぞー」
アナゴ「それは構わない。狩られてもまぁいいか。そう思わせる海賊が俺は好きなんだ」
マスター「ふーん、アンタがそれでいいならいいさ。・・・どうだ、少しは怒りが収まったか?」
アナゴ「ああ、そういえばそうだな。だいぶスッキリしたよ。さすがはマスターだな」
マスター「当たり前よ。こっちは新米の船乗りから噂の海賊まで、いろんなお客相手に商売やってんだから。さぁ、気分が乗ってきたらまた海にでも出るがいいさ」
アナゴ「ああ、それじゃインドにでも行って自警団沈めてくるかな」
マスター「自警団にとっちゃアンタが海賊だなこりゃ」


そして私は海に出る。
グレゴリーナを育ててくれた先生の言葉を思い出しながら。

「海賊が嫌いなら まず海賊の気持ちになれ
 そして彼らの行動を理解し 航路を把握せよ
 もし遭遇したときは ただ逃げろ
 一矢報いようなどと考えず ただ逃げることを考えろ
 突きつけられた要求に答えられるなら 答えるがいい
 すべてが失敗したなら 自分の不運を恨め

 弱き航海者は 温かく見守れ
 弱き者に手を出す輩は お前が沈めに行け 
 仲間が襲われたときは すぐに仇討ちに行け
 例え討伐艦隊が犇く 危険海域であっても

 その海域で生き延びる事ができるよう 強くなれ
 その海域で海賊を狩れるように 強くなれ」


グレゴリーナを軍人にした動機、目標、守るべきもの、戦うべき相手、そんなものをふと思い出した。
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[ 2008/12/08 02:35 ] 航海日記 | TrackBack(0) | Comment(0)
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